2024年のユネスコ世界遺産登録を目指す彦根城(滋賀県彦根市金亀町)

2024年のユネスコ世界遺産登録を目指す彦根城(滋賀県彦根市金亀町)

 滋賀県と彦根市は6日、彦根城の世界遺産登録に向けた推薦書原案を文化庁に提出したと発表した。彦根城を江戸期の分権的な統治体制を表す標準的な城の見本と価値付け、来夏の国内推薦と2024年の登録を目指す。提出は3月31日付。

 原案は270ページ。提出は2回目。昨年提出した案について、文化審議会から価値づけについて再検討を指示されたため、内容を練り直した。

 昨年の案では、彦根城の建物や庭が国内の城の中で最も良好に保存されていると記していた。加えて今回は、世界での位置付けを重視した。17世紀の日本はほかの東アジア諸国と同じく政治の安定を達成していたが、幕府が藩に領地を与えた分権制は当時、世界でも独特だったと説明。その政治機能を石垣や堀の中に集約した城の代表こそが彦根城と強調した。

 原案と合わせ、城や周辺を保存するための包括的保存管理計画も初めて提出した。三日月大造知事は「今回の提出は大きなステップアップ。さらに提示される課題を解決し、原案を完成させたい」と話した。