元家具店を活用したスペース「シンマチサイト」。即興で絵を描くイシワタさん(左)とリナルドさん(京都府福知山市下新・新町商店街)

元家具店を活用したスペース「シンマチサイト」。即興で絵を描くイシワタさん(左)とリナルドさん(京都府福知山市下新・新町商店街)

 京都府福知山市中心部の新町商店街に、空き店舗を活用し作品の展示や制作を行うスペース「シンマチサイト」が誕生した。今月半ばまで、展示やイベントを開催している。地元の芸術家らが運営し、今後も定期的に企画を実施予定。「多様な価値観の人が行き交い、新しい事が始まる場になれば」と来場を呼び掛けている。

 開設のきっかけは、昨秋に市内一帯で催された府主催のアートイベント。作品を制作・展示する場として整備された元家具店を、引き続き地域の文化拠点として生かそうと、地元の芸術家らが実行委員会を設立。家主から場所を借り受け、2月から運営を始めた。

 第1弾企画は、府北部を拠点に活動する「山山アートセンター」が担当。3日は、代表のイシワタマリさん(35)さんと、スイス出身のアーティスト、リナルド・ビルツさん(33)が、高さ約2メートルの木板に即興で絵を描き、近隣住民らが足を止めて興味深そうに見入っていた。

 「障害や高齢化といった福祉の課題や人の生き方について、アートの視点から考えていきたい」とイシワタさん。会場の一角では、障害者との関わりの中で制作された作品を紹介する「みずのき美術館」(亀岡市)との共同展示も実施している。10日午前10時半~正午は、木板に絵を描く子どもアート学校(有料・要予約)も開催する。

 展示は17日まで。午前11時~午後6時。