京都大の入学式で学生に向けて式辞を述べる湊総長(7日午前、京都市左京区・みやこめっせ)

京都大の入学式で学生に向けて式辞を述べる湊総長(7日午前、京都市左京区・みやこめっせ)

京都大の入学式で学生に向けて式辞を述べる湊総長(7日午前9時45分、京都市左京区・みやこめっせ)

京都大の入学式で学生に向けて式辞を述べる湊総長(7日午前9時45分、京都市左京区・みやこめっせ)

 京都大の入学式が7日、京都市左京区のみやこめっせで開かれた。昨年は新型コロナウイルス感染拡大の影響で中止したため、2年ぶりの開催となった。湊長博総長は新入生を前に、16世紀の思想家エティエンヌ・ド・ラ・ボエシが著作に残した「自由とは生き物の自然の本性」との言葉を紹介し、「自らの精神を常識や慣例から一度解き放って、思いがけない自分を発見して」と呼び掛けた。

 10学部に留学生らを含む計2942人が入学した。学生のみの出席に制限するなど感染対策をした上で式典を催した。入学式を経験できないままだった新2年生の式典も午後に催す。

 湊総長は、情報化やグローバル化が急速に進む現代において、本を読み込むことと海外に出ることの重要性を強調した。自身は学生時代に、1960年にノーベル医学・生理学賞を受けた免疫学者フランク・マクファーレン・バーネットの著書に出会い、「がんと免疫」という研究テーマを見つけられたと述べた。研究のため20代で渡米した経験を振り返り、「人生の道筋に決定的な役割を果たした。皆さんの学生生活で大きな出会いがあることを望んでいる」と語り掛けた。

 ノーベル賞受賞者を京大から多数輩出している点に触れて、「伝統である『自由の学風』の下で、本当に自分の心が動かされる泉をその手で探し求めてほしい」と鼓舞した。

 薬学部に入学した男子学生(18)は「創薬研究に興味があり、将来は病気などで困っている人の役に立ちたい」と意欲を見せた。