蜂球を作るニホンミツバチたち(京都府亀岡市保津町)

蜂球を作るニホンミツバチたち(京都府亀岡市保津町)

蜂球を捕獲した網の上に巣箱を置くと、網の中の蜂は巣箱に移っていった

蜂球を捕獲した網の上に巣箱を置くと、網の中の蜂は巣箱に移っていった

 京都府亀岡市内で養蜂に取り組む「京都亀岡養蜂女子部」のニホンミツバチたちが、引っ越しシーズンを迎えている。部員たちは、巣箱から飛び立った女王バチと働きバチの群れを追い、まとめて捕獲。新たな巣箱に移す作業に励んでいる。

 ハチが巣箱から飛び立つのは「分蜂(ぶんぽう)」と呼ばれる行動。春に新たな女王バチが生まれると、母親や先に生まれた女王バチが働きバチを引き連れて巣を出ていく。集団は近くの木の枝などに女王バチを中心とする密集「蜂球(ほうきゅう)」を形成。その後、自然界では巣とする場所を目指し飛び立つが、養蜂家は蜂球ごとハチを捕獲し巣箱へ移す。

 同部メンバーで保津町の豊田幸子さん(55)の巣箱では、3月末から分蜂が始まった。4回目となった4月2日、ハチたちは巣箱から10メートルほど離れた梅の幹に群がり、直径20~30センチの蜂球を作った。豊田さんは下から網をかぶせ、こそぎ落とすように蜂球の根元をブラシで払い、網の中に落とした。網の上に巣箱を置くと、女王バチや働きバチは次々と巣箱へと入っていった。

 ニホンミツバチは野生で飼育が難しく、同部では市内の女性ら13人が助け合いながら各自でニホンミツバチを飼っている。豊田さんは「ニホンミツバチは農薬などに敏感で、元気に育つのは良い環境の証し。亀岡の自然の象徴として増やしていきたい」としている。