新型コロナウイルス感染拡大の影響は大きく、今回の応募点数がいつもより約2割減りました。コロナ禍で題材が乏しくなり、人が写った作品も極端に減りました。その半面、少ない題材を丁寧に撮影しようという意図が見える作品が増えたように思います。大切な事です。

 最優秀賞は、櫻井さんの「狂乱の海」です。冬の日本海に高々と砕け散る荒波が、鉛色の空をバックに迫力満点です。

 優秀賞は、群生するミツマタの黄色い花々が印象的な多喜さんの「森に弾ける」です。様々なアングルが想像できますが、ローアングルで青空を取り込んだ色彩感覚が素晴らしい。塩見さんの「厳冬を楽しむ」は、ピンと張り詰めた空気感の中で、氷を投げて元気に遊ぶ子どもの姿をやさしい視線で写しています。

 佳作では、春の香りが漂う田中さんの「梅の宴」が印象に残りました。主役の梅をわざとアウトフォーカスで見せる創意工夫が光ります。ピントはなくても色だけで早春の風情を引き出した手腕が見事です。(写真部長 奥村清人)

最優秀賞 「狂乱の海」(京丹後市) 櫻井 昇一郎

デジカメ、70~300ミリ、F9、400分の1秒、ISO50

【評】荒波が岩礁に砕け散る瞬間を見事に切り取りました。重量感がある波は見る者に迫ってくるようです。どんよりとした空の雰囲気といい、冬の日本海を象徴する1枚と言えます。 

優秀賞 「森に弾ける」(滋賀県多賀町) 多喜 信一

デジカメ、16~300ミリ、F7・1、1250分の1秒、ISO200デジカメ、9~18ミリ、F6・3、160分の1秒、ISO200

【評】黄色いミツマタの花が群生する様子は、まるでポップアートを見ているかのようで心が躍ります。ローアングルから撮影し、青空を取り入れたことで色彩感がアップしました。 

優秀賞 「厳冬を楽しむ」(京都市左京区・高野川) 塩見 芳隆

デジカメ、16~300ミリ、F7・1、1250分の1秒、ISO200デジカメ、9~18ミリ、F6・3、160分の1秒、ISO200

【評】厳冬の日、川面が凍てついた岸辺で遊ぶ子どもの姿がすがすがしい作品です。子どもの動きと氷の透明感を絶妙のタイミングで捉えています。 

以下佳作

「雨あがり」(野洲市・近江富士花緑公園) 松村 信吾

 

「梅の宴」(上京区・北野天満宮) 田中 はるお

 

「競炎」(近江八幡市) 藤原 厚士

 

「贈りもの」(伏見区・伏見稲荷大社) 中西 可奈

 

「吹雪」(宮津市・由良川鉄橋) 城田 祥男

 

「異次元の梅見」(西京区・法輪寺) 入船 浩之

 

「薄化粧」(京丹後市・霧降の滝) 糸井 義博

 

「春の声きこえた!」(守山市・第1なぎさ公園) 伊東 克己

 

「綿帽子」(綾部市・山家城址公園) 細川 洋子

 

「雪化粧」(長浜市・余呉湖) 山田 雅己