土曜のイートインでのみ提供しているエビカツバーガー

土曜のイートインでのみ提供しているエビカツバーガー

週末のみの営業日に、憩いを求めて客が集まる(綾部市五津合町)

週末のみの営業日に、憩いを求めて客が集まる(綾部市五津合町)

 営業日は金・土曜の週2日だけ。自慢のパンを口に放り込むと、お米の甘さがほのかに広がる。ここ「夢のなかの家事」(京都府綾部市五津合町)は米粉パンの専門店。挟むカツの衣やホワイトソースまで米粉で作り上げる。米粉専用のコメを自家栽培するこだわりぶりで、原料が底をつけば長期休業もいとわない。

 店主の近持晶子さん(40)が米粉に魅入られたのは2010年。父がUターンで綾部に戻り、稲作をしていた。「そのコメを使ったパンを作れないか」。手探りで作り始め、当時住んでいた大津市の比叡平や京都市の店に出品。その後、綾部に移住して自身も農業に励み、16年にはパン屋を開いた。

 自家製の米粉でおいしさを追求しつつ、アレルギーに配慮してグルテンフリーの食品も提供。パンを彩るベーコンなどのトッピングは、自前で無添加のものを用意している。「ベジタリアンもそうでない人も選択肢がある、一緒に楽しめる店にしたかった」との計らいだ。週末のお昼時は、パンケーキやバーガーと夫・健太郎さん(43)の焙煎(ばいせん)したコーヒーを手に、穏やかな時間を過ごす常連客であふれる。

 昨年は米粉からソフトクリームも作ってみるなど、メニューの充実に余念が無い。売れ筋はまったく気にしない。「残っても気にしない。自信のある、好きなパンを出したい。この店は私たちの好きなものすべてが詰まっている」。店に並ぶすべてが、夫妻の自己表現なのだ。

 夢のなかの家事 綾部市五津合町大田3。営業日は金、土曜午前10時~午後5時。パンは200~300円台が中心。バーガーやパンケーキは土曜のみ。農繁期は金曜休みの日もある。050(7110)2589。