新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける男性(12日午後1時56分、大津市・皇子が丘公園体育館)

新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける男性(12日午後1時56分、大津市・皇子が丘公園体育館)

 65歳以上の高齢者を対象とする新型コロナウイルスワクチンの優先接種が12日、京都市と宇治市、大津市で始まった。感染拡大「第4波」が到来する中、政府が対策の「切り札」と位置付ける住民向けの接種が京滋でも動きだした。3市によると、体調急変などトラブルの報告はなかったという。

 京都市はクラスター(感染者集団)発生防止の観点から、まずは高齢者施設での接種を進める。この日は左京区にある二つの特別養護老人ホームで、入所者と職員の計53人がワクチン接種を受けた。

 このうち「花友しらかわ」では、73~100歳の入所者24人と職員14人に対し、医師が健康状態などを確認した上でワクチンを注射した。担当した大橋一郎医師は「痛みを訴えることもなくインフルエンザの予防接種のような感覚で落ち着いて受けてくれた」と話した。

 宇治市でも特別養護老人ホーム「伊勢田明星園」の入所者と職員計15人が接種を受けた。下澤耕平施設長は「接種が始まって、少し肩の荷が下りた。今後も感染に気を付けつつ、入所者と家族の面会再開を目指したい」と語った。

 大津市では皇子が丘公園体育館で集団接種が始まった。初日は85歳以上の59人が接種を受け、大きな混乱なく、予定通り2時間で終了した。

 会場には予診ブース3カ所、接種ブース2カ所が設けられた。訪れた人々は体温測定と医師による予診の後に注射を受け、帰る前に15分程度待機して体調に変化がないことを確認した。

 来場した女性(91)=同市=は「毎日テレビでコロナのニュースを見てきたので、接種できてほっとした」と話した。