大津市立保育園の元園児がいじめを受けたと訴えている事案の調査・検証に向け、初会合を開く第三者委員会(大津市役所)

大津市立保育園の元園児がいじめを受けたと訴えている事案の調査・検証に向け、初会合を開く第三者委員会(大津市役所)

 大津市立保育園の園児(当時)が性別への違和感を抱えていることが原因でいじめを受けたと訴えている問題で、市の第三者委員会は12日、事実関係の調査や市側の対応などを検証する初会合を市役所で開いた。元園児も母親や代理人弁護士とともに出席し「たすけて。おねがい」などと記した自筆メッセージを提出した。

 会合は冒頭を除き非公開で行われた。代理人弁護士によると、意見陳述した母親は元園児が他の園児から暴力や仲間はずれに遭い「死にたい」と言うようになったことなどを訴えた。元園児は小学1年になった今も教室に入れない状態が続いているといい、メッセージには「学校にいきたい。ともだちほしい」とも記した。

 大学教授や臨床心理士ら5人でつくる第三者委は、市子どものいじめ防止条例に基づいて設置されている。同条例は未就学児を対象としていないが、市は元園児側の訴えを受けて第三者委に調査を諮問していた。

 会合後、第三者委の春日井敏之委員長(立命館大教職研究科教授)は「一般論として、未就学児でもいじめに類する行為が行われる可能性はあり得るのではないか。同じことが起こらないための提言も含め、誠実に対応していく」と述べた。