守山市役所

守山市役所

 新型コロナウイルスワクチンの高齢者向け接種の予約が各地で始まる中、滋賀県守山市で接種券発送の翌日に予約受け付けを始めたため、開始時点で接種券が手元に届いていない市民が多数いたことが13日までに分かった。「券が届いていないのに予約を始めるのは不公平だ」との苦情が市に相次いでいる。

 市は接種券の発送を今月9日、予約開始を10日午前9時と設定。市感染症対策室によると、9日に郵便局に持ち込み、10日に一斉に郵送され、市民に届いたのは10~13日だった。一方、900人分の予約枠は10日夕には全て埋まった。

 12日に券が届いたという80代男性は「知り合いには10日に届いていると聞き、なぜ早い人と遅い人がいるのかと疑問に思った。発送時に地域や年齢を絞っているのか、市はきちんと説明してほしい」と話す。

 市役所では苦情の電話が鳴りやまないといい、担当者は「到着日にタイムラグがあることは認識していたが、医師との調整の問題もあり、予約開始日を早めに設定した。しかし、スタートラインでフェアでない状況を作ってしまったことは大変申し訳なく、反省している」と話している。

 滋賀県内では愛荘町が発送日と予約開始日を同じ19日に設定している。町は「間隔が空いてしまうと接種券の紛失や予約忘れが懸念されるため、届いたらすぐ予約してもらえる態勢にした」としている。

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 接種の優先対象を施設入所者などに限定しない県内の自治体では、予約を巡って電話の集中や苦情が生じており、12日朝に受け付けを始めた草津市では10分足らずで予約枠が埋まった。近江八幡市でも同日午前中に埋まり、それぞれ市民から「電話が全然つながらない」「予約方法が分かりにくい」といった声が相次いだ。