ビーズをつないでマスクや眼鏡のホルダーなど、オリジナルの雑貨を作る利用者(京都市南区)

ビーズをつないでマスクや眼鏡のホルダーなど、オリジナルの雑貨を作る利用者(京都市南区)

障害者たちが接客や調理を担うカフェ「ジョイント・ほっと」。新型コロナ感染のリスクを考え、京都市右京区にあったもう1店舗は閉店した(下京区)

障害者たちが接客や調理を担うカフェ「ジョイント・ほっと」。新型コロナ感染のリスクを考え、京都市右京区にあったもう1店舗は閉店した(下京区)

 菓子箱折りの仕事が激減した影響は、他の障害者施設にも広がっている。

 主に知的障害者が通う京都市南区の就労支援施設は、菓子箱折りが2019年度で全体売り上げ約700万円の2割を占めていたが、昨年4月~今年1月の売り上げは前年同期比で8割も減少したという。

■リスク考慮し、カフェ閉店

 新型コロナの影響は、下請けや自主製品の販売にとどまらない。下京区の社会福祉法人は、同区と右京区で精神障害者らが働くカフェ「ジョイント・ほっと」を運営していたが、感染リスクを考え、昨年4月までに両店舗とも休業した。

 下京区の店は昨年6月に営業を再開したものの、夏場の売り上げは例年の6~7割程度だった。右京区の店は、重症化リスクが高い高齢者向けの施設に併設されていたため、昨年7月に閉店した。労働時間が減ったことで、新型コロナ流行前まで月平均約1万2千円あった利用者の工賃は、平均1万円を割り込む見通しという。

 新型コロナ禍は、利用者の心身にも悪影響を与えている。長引く自粛生活や運動不足などにより、精神的な症状の悪化や体重増、血圧上昇がみられた。「感染が怖い」と施設に通えなくなった人もいたという。