夜明け前の琵琶湖。湖西地域の雄大で厳しい自然の写真も多く紹介する(山崎純敬さん撮影)

夜明け前の琵琶湖。湖西地域の雄大で厳しい自然の写真も多く紹介する(山崎純敬さん撮影)

湖西地域に移住した芸術家が琵琶湖を望む田んぼでポーズを取る。サイトでは移住者らの暮らしが伝わる写真を中心に発信している(山崎純敬さん撮影)

湖西地域に移住した芸術家が琵琶湖を望む田んぼでポーズを取る。サイトでは移住者らの暮らしが伝わる写真を中心に発信している(山崎純敬さん撮影)

 比良山系に抱かれ、琵琶湖を間近に感じる滋賀県大津市北部(旧志賀町一帯)に暮らす人々の日常を発信するウェブメディア「REedit north otsu(リ エディット ノース オオツ)」が今春にスタートした。地域の風土と営みを美しい写真と柔らかな文章で紹介する。編集長は「コロナ禍の現代、自然豊かな地で一から生活を作る人の姿を通して自らの暮らしを顧みるきっかけにしてほしい」としている。

 滋賀県や大津市によるJR湖西線の魅力発信プロジェクトの依頼を受け、地元住民や観光関係者らでつくる協議会が同メディアを立ち上げた。数年前から湖西エリアを取材していたフリーカメラマン山崎純敬さん(43)=大津市=が編集長を務め、3人の女性ライターが取材にあたる。

 今年3月下旬から公開が始まったホームページには現在、湖岸沿いや蓬莱山麓などで生活したり仕事をする17事例を、インタビューと雄大な季節の移ろいを感じる写真を交えて紹介する。

 比良山系から琵琶湖に吹き下ろす「比良おろし」に家が揺れて驚いた移住者の声や、自ら建てた山小屋で休日だけ過ごす二拠点生活を送る人、東京からUターンした住職が寺を開放して取り組む地域交流活動など、多様な営みから湖西の暮らしを掘り下げる。

 移り住んだ人々だけでなく、地元の民宿経営者が移住者の活動を支える思いも紹介。山崎さんは「観光紹介では見えない人と人のつながりや、その人が暮らす住空間に込められた思考に迫った」と語る。

 湖西地域は人口減少が課題となっており、同メディアを通じて地域に関わる人や移住者の増加につなげる狙いもある。山崎さんは「まずは訪れてもらい、その先の移住につながればうれしい」といい、地元物件を探す機能を加える構想なども抱く。

 今後、住民のインタビューを増やすほか、水辺に親しむレクリエーション動画や読み物を充実させていく予定。インスタグラムやフェイスブックでも展開している。ホームページは、https://www.reedit-northotsu.com/