撤退したスーパーを引き継ぎ、営業を始めた「地域の店ぴーぷる」。地元産品や弁当も販売している(南丹市日吉町保野田)

撤退したスーパーを引き継ぎ、営業を始めた「地域の店ぴーぷる」。地元産品や弁当も販売している(南丹市日吉町保野田)

 京都府南丹市日吉町保野田にあったスーパーマーケット撤退を受け、住民が運営を引き継いで「地域の店ぴーぷる」として営業を始めた。地元の農産加工品や野菜、キヌヒカリの弁当などを新たに販売し、過疎高齢化が進む地域の買い物拠点を残しつつ、地元の幸を発信していく。

 「Aコープ京都」(南丹市園部町)が運営していた支店が利用者減少などを理由に2月末で閉店。日吉町で唯一のスーパーといい、車を運転できない高齢者もバスで来店していた。

 店舗は農事組合法人「グリーン日吉」や南丹市などでつくる「ひよし農の郷づくり協議会」が開設。市内の農産加工品グループのメンバーらが「ぴーぷる友の会」を結成し、店舗運営を始めた。

 店頭にはスーパーと同様に飲料品や食品、日用品を置くほか、地元のグループや農事組合法人がつくる黒豆を使った商品や巻きずし、パン、新鮮な野菜などを並べている。丹波産が3年連続で「特A」に輝いた「キヌヒカリ」を使った炊きたて弁当も販売している。

 バスを待つ高齢者のために待合スペースもつくり、地域の憩いの場所を提供。集落の維持・活性化を支援する総務省の「過疎地域等集落ネットワーク圏形成支援事業」の活用をして買い物送迎を行う計画もある。

 梅若小百合店長(56)は「店がなかったらお年寄りが不便で困ってしまう。地域のふれ合いの場にしていきたい」と話している。営業は月~土曜日。午前10時から午後6時。