現在町長室で使われている応接用のソファとテーブル(京丹波町蒲生・町役場)

現在町長室で使われている応接用のソファとテーブル(京丹波町蒲生・町役場)

建設が進む京丹波町役場新庁舎の議会棟(同町蒲生)

建設が進む京丹波町役場新庁舎の議会棟(同町蒲生)

 京都府京丹波町は、町議会3月定例会で否決された新庁舎の備品購入契約案について、議会側の指摘を踏まえた案を新庁舎建設特別委員会に示した。これまで新庁舎の正副議長室には町長用より低価格の執務席を購入し、現町長室の応接ソファやテーブルを再利用する計画だったが、新町長室と同じ新品を正副議長用に用意する。首長と議会が対等の立場で町政を進める「二元代表制の観点」から改めたという。町は13日、再入札を公告した。

 備品購入契約案は3月10日に同特別委で説明されたが翌日開札されたため、町議会は「議員の意見を反映させる余地がなく、議会軽視だ」などと賛成3、反対11で否決した。新庁舎正副議長室に現町長室の備品を再利用するなどの案に「二元代表制を軽んじている」との声が出ていた。

 新たな購入案では、新庁舎町長室用に購入予定だった執務用の机と椅子(定価計46万円)と同じセットを正副議長用にそれぞれ購入する。応接用ソファとテーブルの再利用もやめ、新たに購入する。現庁舎の備品を継続使用する予定だった議員準備室4部屋にはテーブル4台、椅子16脚、収納棚4台も追加購入する。

 一方、新庁舎の備品庫や書庫などで使う棚計50台など町民サービスに直接関係ない備品の購入を見直し、現庁舎の備品を再利用する。12日の同特別委の議論を受け、町職員用の椅子202脚も定価ベースで約2万円安い品に見直す。結果、予定価格は当初より約260万円下がるという。

 町総務課は「二元代表制の観点を捉えきれていなかった部分もあり、理解を頂けるよう購入内容を変更した」としている。梅原好範議長は「上等な椅子を使いたいなどの議論がしたいわけではなく、執行部が各部屋のビジョンを明確にしないまま入札行為を進めていたのが理解できなかった」と説明。「今回は入札前に特別委員会で説明を受け、歓迎できる手順を踏んだ」と話している。