定刻通りに発車したのに、「お待たせしました」と乗客に語り掛ける。路面を見て、「段差で揺れます」と注意を促した。降車ボタンを押すと、「お知らせ、ありがとうございます」▼通勤に利用する系統を、時々担当される京都市バスの女性運転手さんである。ゆったりとした語り口は優しく、心地よい。今後も同乗させてもらえるだろうか▼というのも、ダイヤ改正が来週16日から実施されるからだ。なじみの運転手さんが、変わるかもしれない。いつもの便が、なくなっていたら困る。心配な方もおられよう▼交通局のホームページなどで変更点を確認したい。車両数、走行距離、系統数とも増減はないので、まずはひと安心だ。停留所の新設や混雑対策も用意されている▼注意したいのは、一部の系統に導入される「前乗り後降り」方式である。乗客の動線が、通常とは逆になる。料金箱のある前から乗るので、運賃は先払い。実験時と同様、スムーズに乗降できるよう、しっかりと運用してほしい▼人手不足の影響は、市バス事業にも及んでいる。運行委託先の減少で、新年度は赤字となる見通しだ。市民の足であり続けるために、どうするか。サービスに努め、乗りたい気持ちを高める。そんなルートを選んで、経営の「ダイヤ改正」をするしかない。