六つのゲートを開きダムの貯水位を下げたフラッシュ放流(京都府南山城村・高山ダム)

六つのゲートを開きダムの貯水位を下げたフラッシュ放流(京都府南山城村・高山ダム)

 京都府南山城村の高山ダムで14日、梅雨や台風時に備えてダムの貯水位を下げる「フラッシュ放流」が行われた。普段は閉じている六つのゲートが全て開き、勢いよく水が流れ出た。

 フラッシュ放流は、一時的にダムの水を放流して洪水調節容量を確保するとともに、下流域の河川にいる魚などの生息環境を良好にする狙いがある。放流した水の勢いで川の石などに付いた古い泥や藻を洗い流し、新たに微生物などが付着すると、生物にとって餌の環境が整う。2002年度からほぼ毎年実施している。

 この日は午前10時から約4時間、最大毎秒90立方メートルを流した。ゲート周辺は水しぶきが上がり、水が流れ落ちるごう音が響いた。今回放流した約97万2千立方メートルの水量は、小学校の25メートルプール約2600個分。下流の木津川では最大約1・1メートル水位が上昇し、同ダム管理所によるパトロールが行われた。

 六つのゲートが全開するのは、警報級の大雨が降るなど緊急措置としてダムの水位を下げる必要がある時だけだという。年間を通してもほとんど目にする機会のない珍しい光景に、熱心に写真を撮る人の姿も見られた。