張り詰めた空気が流れた。新型コロナウイルスの急激な広がりを受け、昨年12月25日に京都府庁(京都市上京区)で開かれた専門家会議。京都第一赤十字病院(東山区)の高階謙一郎医師が声を上げた。「入院病床はあくまで枠であって、人の問題が入っていない」

 高階医師は府内のコロナ患者受け入れ病床を調整する府のコントロールセンターに、民間から加わる。現場と行政の内情を知る立場からの切実な訴えだった。京都私立病院協会長の清水鴻一郎医師も実態からの乖(かい)離(り)を指摘した。「マンパワーを考えると、(病床の)稼働は半分くらいではないかとの声もある」

 京都新聞社が府への情報公開請求で入手した会議の議事概要からは、病床を巡る医療関係者の危機感が伝わる。