2年ぶりに行われた長浜曳山祭で、大通寺参道の前で上演された諫皷山の子ども歌舞伎(15日正午、滋賀県長浜市)

2年ぶりに行われた長浜曳山祭で、大通寺参道の前で上演された諫皷山の子ども歌舞伎(15日正午、滋賀県長浜市)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産に登録される滋賀県の長浜曳山(ひきやま)祭は15日、メインの本日(ほんび)を迎えた。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、三つの出番山は長浜市内の各町内で、長浜八幡宮(同市宮前町)の方角に向かって子ども歌舞伎を奉納。2年ぶりの上演に多くの観光客らが訪れ、子ども役者の晴れ舞台に大きな拍手を送った。

 二番山の諫皷(かんこ)山(御堂前組)は初めて大通寺の山門を背に創作歌舞伎「新竹取物語」を上演した。病の母のために長寿を得るとされる桃の実を盗んだかぐや姫と、姫をウサギの姿に変えて下界に追放した父・月帝を巡る悲しい物語。華やかな衣装の子ども役者が三味線の音に合わせて堂々の演技を披露した。

 かぐや姫を演じた市内の中学1年の男子生徒(12)は「緊張感を楽しみ、長浜の文化財、ユネスコの無形文化遺産の誇りを持って演じた」と話した。

 一番山の青海山(北町組)は開演を祝う三番叟(さんばそう)に続き、「伽羅先代萩(めいぼくせんだいはぎ) 御殿の場」、三番山の春日山(本町組)は「義経千本桜 吉野山道行」をそれぞれ演じた。この日は、密集を避け、曳山博物館に設けられた大型スクリーンで観劇する人の姿も見られた。16日は長浜文化芸術会館で観劇会がある。