看護師らが同僚に向けて書いた感謝のメッセージが並ぶ院内(福知山市厚中町・市立福知山市民病院)

看護師らが同僚に向けて書いた感謝のメッセージが並ぶ院内(福知山市厚中町・市立福知山市民病院)

 新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、感染者の治療にあたる京都府の福知山市立福知山市民病院(同市厚中町)の看護師らが、互いに感謝したことをメッセージにして伝える取り組みを1年間かけて行った。心身ともに大変な状況でも助け合いの気持ちを持とうと始め、職場の団結につながったという。

 昨年3月に看護部の各部署による活動の発表の中で報告があり、全部署で取り組もうと4月から始まった。新型コロナの影響で医療従事者らへの差別や風評被害が広がり、業務も忙しくなる中、市内の小中学校などから励ましのメッセージをもらい、言葉の重みを実感したこともきっかけになったという。

 看護部の病棟や外来など全12部署のスタッフステーションや休憩室に模造紙で作った木や花を掲示し、同僚に感謝したことを紙に書いて貼り付けた。「ありがとうの木」と名付け、「入院・退院の時や書類の書き方などいつも沢山教えてもらってありがとうございます」「いつも気持ちいいあいさつで元気をもらっています」といったメッセージが並んだ。仕事の方法をほめたり清掃業務の人に感謝したりする内容もあったという。

 看護部の職員は看護師や看護助手ら約450人いるが、集まったメッセージは千を超えたという。3月30日から4月2日には全ての模造紙を集めて院内で展示した。

 看護部長の高松満里さん(56)は「忙しい中、職員の団結力を高める一助になった」と喜ぶ。取り組みは終了したが、今後は患者や市民への温かい対応が進むような取り組みができないか考えている。