滋賀県警本部(大津市)

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 滋賀県警の彦根署長の男性が警察庁に出向中、同僚女性にセクハラをして抑うつ状態にさせたとして、同庁が国家公務員災害補償法に基づく「公務災害」に認定していた問題について、県警の滝澤依子本部長は16日の定例会見で「係争中の案件でコメントできない」と述べた上で、「(署長の男性の)業績や能力、資質などを踏まえて適切なポストに配置している」との認識を示した。

 また、県警として処分していない理由について、田中敏雄首席監察官は「(署長の男性は)当時は県警に身分はなく、県警で起きた事案でもない。警察庁で対応している」と説明した。同庁は「個別案件で答えられない」としている。

 同庁は2015年2月、署長の男性による同僚女性へのセクハラを認定。女性はその後、抑うつ状態などと診断され、同庁は17年3月、セクハラが原因として公務災害に認定した。女性は18年4月、精神的苦痛を受けたとして、署長の男性に損害賠償を求めて東京地裁に提訴し、審理中。

 署長の男性や当時の同僚だった警察官3人は法廷で、女性側の主張を否定している。