立命館大であった本年度の対面授業。感染再拡大を受け、「原則オンライン」に逆戻りすることになった(15日、京都市北区)

立命館大であった本年度の対面授業。感染再拡大を受け、「原則オンライン」に逆戻りすることになった(15日、京都市北区)

 京都府は16日、府内の大学に対して構内へ入る学生数の抑制とオンライン授業の積極活用を要請した。多くの大学は本年度から対面授業を大幅に増やす方針を決め、サークル活動も本格的に再開し始めたばかりだった。「大学生活はどうなっていくのだろう」。学生からは不安の声がもれた。

 立命館大は、対面とオンラインの割合が半々だった前年度後期から一転、本年度は対策を講じた上で9割以上の授業で対面形式を取り入れていた。15日午後に京都市北区の衣笠キャンパスであった教養科目の対面授業。講義室に約80人の学生が集まり、間隔を空けて着席して、男性教授が黒板に書き出した授業の要点を熱心にメモしていた。文学部1年の女子学生(18)は「やっぱり対面の方がやりやすい。先生や友達と目を見ながら話せる」と話した。

 キャンパスでは6日に本年度の授業が始まって以降、授業の合間に教え合ったり、中庭でのランチタイムを楽しんだりする学生たちの姿が戻りつつあった。

 ところがこうした光景は再び消える。感染拡大が深刻な大阪府内にもキャンパスがある立命大は14日、京都府の要請を待たず、19日から当面の間、「原則オンライン」に変更することを決めた。授業開始からわずか2週間で昨年の状況に「逆戻り」する形だ。

 他の大学も、本年度から対面授業を積極的に取り入れていた。しかしこの日の府の要請を受け、「原則、対面」としていた京都大(左京区)は「授業や課外活動についてオンラインも含めて検討している」とし、京都工芸繊維大(同)も「できるだけ要請に沿うように今後検討する」と話す。9割以上を対面にしていた京都産業大(北区)は27日から実験や実習などを除き可能な限りオンラインに切り替える。龍谷大(伏見区)は26日から一部授業をオンラインにする。

 府内の感染者に占める大学生の割合は約12%だが、今後も感染者の増減によって学生生活が制約を受ける事態はしばらく続きそうだ。この日、京大で対面授業を受けた工学部2年の男子学生(19)は「感染を防ぐにはやむを得ない」と話し、オンライン授業に理解を示した。ただ入学1年目は友人ができなかったといい「春からサークルが再開されてようやく知り合いができ始めていたのに…」と声を落とした。