季節の食材などをテーマにした切り絵の世界を楽しむ来場者(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

季節の食材などをテーマにした切り絵の世界を楽しむ来場者(京都市下京区・美術館「えき」KYOTO)

 京都市下京区の美術館「えき」KYOTOで9日、日本らしい風物をテーマにした「久保修 切り絵の世界―紙のジャポニスム」(同館、京都新聞主催)が始まった。四季折々の食材や美しい京都の情景などを描いた135点が来場者の目を引いている。

 切り絵画家の久保さんは山口県出身で、画業歴48年。布を使ったり、絵の具に砂を混ぜるなどさまざまな素材を取り入れた「混合技法」で表現する。

 同館での展示は2012年以来2回目で、今回は旬の食材を扱った作品を多く並べた。春は命の芽吹きを感じさせるフキノトウや畑一面に緑を広げるキャベツ、夏はキュウリやサザエのつぼ焼きなどを質感たっぷりに表した。久保さんは「食材の四季が薄れる中、旬を待ちわびる気持ちを思い出してほしい」と話す。4月7日まで。有料。