実際に鉄印集めをしている人たちに魅力や楽しみ方を聞いてみた。

 鉄道好きではなかったという神戸市の会社員熊田佳奈子さんは「鉄印を目当てに知らない町に行ってみるのも面白そう」と昨秋から夫婦で鉄印を集めている。

 三セク鉄道は列車本数が少なく、出発地から列車を乗り継いでいくのは時間に余裕がないと難しい。熊田さんはマイカーで直接現地に向かい、フリー切符などを購入して沿線を観光するという。車両を写真に収めたり田園景色を眺めたり。信楽高原鉄道では車窓から見た野生のシカに驚いたほか、岡山県の井原鉄道では喫茶店のマスターに鉄道ギャラリーを紹介してもらうなど偶然の出会いも楽しんでいる。「鉄印の縁が無ければ行くことがなかった場所。地元より安全に遊べるのも良い」と満喫している。

 木津川市の40代男性会社員は「家族には内緒で鉄印を集めている」。日帰りが条件で、分厚い時刻表とにらめっこしつつ列車のダイヤを確認する。時には新幹線も利用し、「時間との勝負。どうやってたどり着くか考えるのが楽しい。鉄印を手に入れるとうれしく、スティックのりで帰りの車内で貼っています」。人それぞれさまざまな楽しみ方があるようだ。