約20年の活動で塩見さんが感じた綾部の魅力をまとめた冊子「綾部グッドデザインAtoZ」

約20年の活動で塩見さんが感じた綾部の魅力をまとめた冊子「綾部グッドデザインAtoZ」

塩見直紀さん

塩見直紀さん

 京都府綾部市出身で「半農半X」「天職観光」などU・Iターンの新しい視点を提唱してきた塩見直紀さん(56)が、約20年にわたる活動の集大成となる冊子「綾部グッドデザインAtoZ もうひとつの綾部ガイドブック」を制作した。

 塩見さんは1999年にUターンした。生活のための農業と、やりたいことを両立するライフスタイル「半農半X」を著書などで広めてきた。地域の魅力を発信する上で、AからZまでのアルファベットになぞって26項目を紹介する古典的編集手法「AtoZ」を導入。京都府北部の自治体や綾部の限界集落「水源の里」などの紹介冊子に取り入れられてきた。

 昨年、綾部市制施行70周年を迎え、自らの約20年の活動で見えた綾部の良さをまとめることにした。今年3月、家庭の事情で妻の実家がある山口県下関市へ転居したため、区切りの冊子となった。

 冊子は市観光協会のフォトコンテスト受賞作など風光明媚(び)な写真群とともに、国宝の光明寺二王門(睦寄町)や大本の長生殿(上野町)といった名所を紹介しつつ、地元で出会った人や風景への思いを語りかける構成になっている。

 あとがきでは、綾部に根付く精神性や印象的だった出来事などを回顧。「人生や未来のヒントを提供できるまち」になってほしいと期待を込めて締めくくっている。

 2千部制作。市は冊子を移住相談の窓口やあやべ観光案内所などに設置。ホームページなどでも告知し、観光や移住の入り口として発信していく。