京アニの仕事や地方でアニメを製作する意義を語る堀川社長(27日、京都市中京区・京都文化博物館)

京アニの仕事や地方でアニメを製作する意義を語る堀川社長(27日、京都市中京区・京都文化博物館)

 京都文化博物館(京都市中京区)で開催中の京都ヒストリカ国際映画祭で、富山県のアニメ製作会社「ピーエーワークス」社長の堀川憲司さんが27日講演した。放火殺人事件で多くの社員が犠牲になった京都アニメーション(京アニ)について「いいものを作ろうという熱量が外にいる僕らにまで伝わる。(社員)一人一人が自由に物作りに参加するチームのような姿は目指すべき理想」と語った。
 同館の森脇清隆学芸員との対談の中で語った。最初に、京アニ同様、東京以外で製作スタジオを構えた経緯や地方都市を拠点にアニメ作品を発信する意義と苦労を説明した。社員が自由に意見を交わせる京アニの社内風土を「何十年もかけて先輩から後輩に継承して出来上がる文化。質の高い作品を作るよりも、そういうことを継続してできる組織をつくる方が十倍大変だ」と述べた。
 9月に最新作映画が公開された京アニの「ヴァイオレット・エヴァーガーデン」シリーズに出てくる描写の写実性と緻密さを「他社ではできない」と驚嘆しつつ「水彩画のような表現などアニメの魅力は他にもある」とし、京アニのさらなる進化に期待を込めた。
 講演にはアニメファンら約60人が来場した。