岸田劉生「外套着たる自画像」1912年 京都国立近代美術館蔵

岸田劉生「外套着たる自画像」1912年 京都国立近代美術館蔵

岸田劉生「麗子裸像」1920年 京都国立近代美術館蔵

岸田劉生「麗子裸像」1920年 京都国立近代美術館蔵

岸田劉生「舞妓図(舞妓里代之像)」1926年 京都国立近代美術館蔵

岸田劉生「舞妓図(舞妓里代之像)」1926年 京都国立近代美術館蔵

 京都国立近代美術館(京都市左京区)は19日、まな娘を描いた「麗子微笑(青果持テル)」(重要文化財)などで知られる洋画家岸田劉生(1891~1929年)の作品42点を一括収蔵したと発表した。初期の代表作「外套(がいとう)着たる自画像」をはじめ、晩年にいたるまでの自画像や肖像画、風景画といった各ジャンルを網羅し、創作全体を展望できるという。

 京都滞在時に描いた「舞妓図(舞妓里代之像)」、水彩の「麗子裸像」、静物画の名作「壺(つぼ)」も含まれる。新収蔵品は2022年1月、同館で一般公開される予定。

 東京・銀座生まれの劉生は、白馬会葵橋洋画研究所で黒田清輝に師事し、文展に入選。その後、ゴッホやセザンヌといったポスト印象派のほか、近代以前の東西の美術にも関心を示した。画風は変遷があるが、写実に基軸を置きながら、対象の「内なる美」を追求した。関東大震災後に約2年半暮らした京都では、古画を収集したり茶屋遊びに親しんだりした。