太陽光パネルの下に植えたサカキを見回る地元住民ら(福知山市萩原)

太陽光パネルの下に植えたサカキを見回る地元住民ら(福知山市萩原)

 太陽光発電と農業を両立させる「ソーラーシェアリング発電所」が、京都府福知山市萩原の農地に完成し、稼働を始めた。太陽光パネルの下で作物を育て、同時に売電する取り組みで、住民らが土地の有効活用のために設置を決めた。

 農地約1万平方メートルに太陽光パネル2744枚を並べた。パネルの下では、サカキ約2千本を植樹し、栽培する。あまり手間がかからず、パネルの下でも育てやすいことから選んだ。5年ほど後には出荷できる見込みという。

 太陽光パネルは福知山ソーラーファーム合同会社(京都府八幡市)が管理し、3月末から発電を始めている。出力は700キロワットで、関西電力へ売電する。農地は所有者2人が設立した福知山アグリファーム合同会社(福知山市)が管理する。

 農地の所有者8人のうち、半数は地元に住んでおらず、農地の半分ほどは管理が行き届いていない状態だった。東京のコンサルティング会社から提案を受け、発電所の設置を決めた。

 農地の所有者の1人で福知山アグリファーム合同会社代表社員の高橋和典さん(68)は「取り組みは土地が荒れ地になるのを防ぐ意味もある。サカキの出荷では地域に雇用も生み出せたら」と話す。