京都地裁

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 京都府宇治田原町発注の保育所増築工事を巡る汚職事件で、加重収賄と官製談合防止法違反の罪に問われた同町の元理事の男(58)の論告求刑公判が20日、京都地裁(増田啓祐裁判長)であり、検察側は「入札の適正を大きく害した」として懲役2年、追徴金20万円を求刑した。判決は6月10日。


 被告人質問で被告は、親戚の業者に設計金額を漏らした理由について、弟が業者から金銭面で援助を受けていたため、要望を断れなかったと明かした。


 論告で検察側は「町民の町への信頼を大きく失墜させ、利欲的動機は非難されるべき」と指摘。弁護側は「懲戒免職になるなど社会的制裁も受けている」として執行猶予付き判決を求め、結審した。


 起訴状によると、被告は町健康福祉部長だった2017年、町が実施した保育所増築工事の一般競争入札を巡り、親戚の業者を介して町内の土木建築会社の男性役員(46)に非公表の設計金額を教えて落札させ、役員から謝礼として現金20万円を受け取ったとしている。