京都府の要請に応じ、酒類提供を取りやめて営業する「京都夷川ぎょうざ なかじま」(京都市中京区)

京都府の要請に応じ、酒類提供を取りやめて営業する「京都夷川ぎょうざ なかじま」(京都市中京区)

 3回目の緊急事態宣言の発令に伴って京都府が求めた酒類提供の自粛を受け、府内でも多くの飲食店がアルコール飲料の提供を中止した。夜間営業が中心の店は客足や収益を左右する「武器」を封じられ、苦しい営業を強いられている。

 ギョーザが看板メニューの「京都夷川ぎょうざ なかじま」(京都市中京区)は、25日からアルコール飲料の販売を取りやめると、夜間の客足は宣言発令前の2割に激減した。ギョーザとセットで注文する客も多く、酒類は売り上げの3~4割を占めるという。同店の中嶋伸宏さん(38)は「酒が出ないと分かると帰ってしまうお客さんもいた。ただでさえ客足は減っているのに」と嘆く。

 新型コロナウイルスの感染拡大後は、配達やデリバリーサービスを始め、近所の店や個人宅にあいさつ回りをするなど、販路開拓に努めた。余った商品を無料で振る舞う時もあり、徐々に客が戻り始めた直後に3回目の宣言に見舞われた。「感染を抑え込みたい政府の狙いは分かるが、中途半端な対策が繰り返されたことでこんなことになった」。時間短縮営業を続ける中嶋さんは、1日も早い通常営業を待ち望んでいる。