明智光秀とガラシャ、細川藤孝と忠興の各親子の生涯について開設されたパネルが設けられた(京都府長岡京市勝竜寺・勝竜寺城公園)

明智光秀とガラシャ、細川藤孝と忠興の各親子の生涯について開設されたパネルが設けられた(京都府長岡京市勝竜寺・勝竜寺城公園)

 京都府長岡京市が進めてきた、明智光秀・細川ガラシャ親子ゆかりの勝竜寺城公園(勝竜寺)の再整備が完成し、このほど現地で内覧会が行われた。展示室の内容を一新し、細川藤孝・忠興親子も含めた4人の生涯に焦点を当てた説明パネルや映像をメインに据えた。光秀が使用したと伝わる個人所蔵のかぶとなども期間限定で展示し、市内観光の一大拠点であることをアピールする。

 同公園は、細川ガラシャ・忠興夫妻の婚礼の地で、山崎の戦いで敗れた光秀が逃げ込んだ場所でもある、勝龍寺城の跡地に1992年に開設された。再整備は、光秀を主人公にした大河ドラマが来年から放送されるのを受けて市が3400万円をかけて実施した。
 管理棟2階にある展示室には「戦国乱世を駆けた4人の物語」として、ガラシャ・忠興の輿(こし)入れや光秀・ガラシャ親子の悲劇的な最期などをイラスト入りで解説した計14枚の新作パネルを並べた。4人の歩みなどを紹介した約10分の映像作品も放映し、現地の出土品が主だった従来の展示を誰にでも親しみやすいよう改めた。
 特別展示のかぶとと戦場での号令に使われる采配は、所蔵する個人から借り受けて初公開した。いずれも明智家のキキョウの家紋が施されているほか、かぶとには刀傷も残っており、波乱に満ちた光秀の生涯をしのばせている。
 管理棟1階の休憩スペースは観光案内機能を強化し、公園内の庭園も、13枚の案内看板やベンチを更新・新設した。11月2日はリニューアルを記念し、現地で甲冑(かっちゅう)劇の上演や甲冑の着用体験、千田嘉博・奈良大教授によるレクチャーなどが行われる。