容疑者の男らとのやり取りを振り返る夫婦(京都府亀岡市・亀岡署)

容疑者の男らとのやり取りを振り返る夫婦(京都府亀岡市・亀岡署)

 警察官を装った特殊詐欺にだまされたふりをして容疑者の逮捕に貢献したとして、京都府警亀岡署は、京都府亀岡市内に住む夫婦に感謝状を贈った。電話で詐欺と見破り、自宅を訪れた受け子らの逮捕につなげた。

 同市の男性(83)と、妻の女性(76)の夫婦。3月28日午後6時40分ごろ、警察署の署員をかたる男からの電話が自宅にあった。不審な点が多く、「早く警察に知らせないと」と考えた男性が受話器を押さえながら「詐欺」と伝え、妻が110番した。

 電話から約1時間後、別の署員のふりをして訪れた「受け子」の男(25)をわざと自宅に招き入れ、警察官の到着を待った。妻が近くをうろうろしていた見張り役とみられる男(25)にも気付き、2人が逮捕された。

 夫婦は26日、亀岡署で川瀬敏之署長から感謝状を受け取った。詐欺の電話越しにサイレンの音が聞こえたり、「ほんまに警察官?」と尋ねると男が精巧な警察手帳を見せたりしたことを振り返りながら「夫婦の連携がうまくいった」と安堵(あんど)していた。

 亀岡署は「警察官をかたる電話があれば『かけ直す』と毅然(きぜん)と伝えて切り、できるだけ早く110番してほしい」と呼び掛けている。