浄土宗宗務庁(左、京都市東山区)と清浄華院(上京区)

浄土宗宗務庁(左、京都市東山区)と清浄華院(上京区)

 浄土宗大本山の清浄華院(しょうじょうけいん)(京都市上京区)の「法主(ほっす)」が、浄土宗宗務当局とのトラブルで2年以上にわたって空席になっている問題で、両者が次期法主の選任に向けて和解したことが27日分かった。一時は清浄華院が大本山としては異例となる宗派離脱を表明するなど混乱をきたしたが、関係の正常化へ踏み出すことになった。

 浄土宗大本山の法主は、本山と宗派の役員らでつくる推戴(すいたい)委員会で決める。清浄華院は前法主の再任を求めたが2018年12月の任期満了を迎えても推戴委で結論が得られず、19年1月に宗派との関係解消に向けて手続きを開始。一方、宗務当局側は清浄華院執事長の懲戒処分を宗内の監正委員会に申し立てるなど対立が激化した。


 その後、清浄華院側は宗派離脱を撤回した。だが推戴委は開かれないままで、浄土宗の宗議会も交えて解決策を探っていた。


 関係者によると、両者は27日、1カ月以内に推戴委を開催すると定めた覚書を交わしたという。また清浄華院の執事長が辞任する一方、宗務当局側は懲戒申し立てを取り下げることにも合意したという。


 清浄華院の吉川文雄執事長は「やっとまとまり、今は一日も早くご法主を迎えたい。私は清浄華院を去るが、今後も何らかの形でお手伝いしたい」と話した。浄土宗宗務庁は、取材に対して具体的な合意内容は明らかにしていないが「一日も早くみなさんの心のよりどころとなれるように努力をしている」とした。