見ごろを迎えた「大田ノ沢」のカキツバタ(27日、京都市北区・大田神社)

見ごろを迎えた「大田ノ沢」のカキツバタ(27日、京都市北区・大田神社)

 京都市北区の大田神社で国天然記念物のカキツバタが見頃を迎えている。広さ約2千平方メートルの池「大田ノ沢」一面に濃い紫色の花が咲き、散歩中の人たちが足を止めて見入っている。

 大田ノ沢のカキツバタは平安時代の和歌にも詠まれるなど歴史が古く、約2万5千株が自生している。昨年は新型コロナウイルスの影響で池のほとりへの入り口を閉鎖したため、開園は2年ぶり。コロナ禍で沈みがちな気持ちが少しでも晴れるよう、池を管理する上賀茂神社が公開を決めた。各自でコロナ対策を取ったうえでの観賞を求めている。

 花の咲き始めは例年より早い4月中旬だったといい、見頃の時期も2週間ほど早い。池のそばで写真を撮っていた左京区の女性(51)は「新潟に住む義父が学生時代によく訪れていた場所。今はこちらに来ることができないので、せめて満開の写真を送ってあげたい」と話した。見頃は5月上旬まで。