バリアフリーに配慮されたナショナルトレーニングセンターイースト(東京都北区)で、的に刺さる矢の音が響いた。アーチェリーを本格的に始めて3年で、東京パラリンピック代表に内定した岡崎愛子(33)。50メートル先の的を目がけて弓を引き、あごを使う特別な仕掛けを使って矢を放つ。「的に当たる時のストーンという音が気持ちいいんです」と笑顔を見せた。事故で頸椎(けいつい)を損傷し首から下がまひしており、車いすを使用する最も重い障害のクラスでプレーする。腹筋と背筋を使えないため、ベルトで体を車いすに固定し、矢のセットや回収は介助者に手伝ってもらう。
 2019年6月、世界選手権に初出場した。男女混合の1回戦で強豪のイタリアを1点差で破り、3位決定戦は延長でチェコに勝った。同志社女子中・高、同志社大出身と京都にゆかりがあったため取材を申し込んだ。「アーチェリーの取材だったら受けます。事故の取材は断っています」
 待ち合わせたのは…