交わる剣先から金属音が響く。「今の実力ではメダルに届かない。この1年で追いつきたい」。車いすフェンシング日本代表の藤田道宣(33)=平安高―龍谷大出=は高校時代の仲間を相手に毎週末、京都市南区の施設で剣を振るう。
 川崎市の自宅から片道6時間。長距離運転にも慣れた。東京の方が対戦相手はそろっているがコロナへの危機感から京都を練習の地に選んだ。代表選考はストップし、今後の予定は未確定。免疫力の低下や基礎疾患がある障害者は重症化のリスクが高いとされるが、「世界との差を縮めたい」と手洗いや消毒を欠かさずトレーニングに励む。
 パラスポーツは、五輪より財政基盤の弱い競技団体が多く…