蓄光顔料を使うなど多彩な技法を取り入れて作られたサラ・ブレヤーさんの作品展(京都市東山区・光明院)

蓄光顔料を使うなど多彩な技法を取り入れて作られたサラ・ブレヤーさんの作品展(京都市東山区・光明院)

 越前和紙を使った作品で知られる米国出身の美術家サラ・ブレヤーさん=京都市北区=の個展が28日、東山区の東福寺塔頭・光明院で始まった。和紙を漉(す)く際に蓄光顔料を混ぜ込む独自の技法を取り入れ、光と闇の中で違った表情を見せる作品など約40点を展示している。

 ブレヤーさんは1979年に来日、30年ほど前に越前和紙に出合って作品に取り入れ始めた。染料を漉き込んだり和紙を重ね合わせたりして、風景などを表現する。10年ほど前から蓄光顔料を使った作品を発表、2013年には文化庁長官表彰を受賞した。

 今回は、闇の中に浮かび上がる和紙の幻想的な雰囲気を味わってもらおうと、寺の本堂を閉め切り、月の満ち欠けを表現した作品や、アフリカの洞窟で見た壁画を再現した作品を展示している。

 ブレヤーさんは「暗い世の中だが、作品を通して皆さんの中の内なる光を感じてほしい」と話している。5日まで、午前11時~午後5時(最終日は午後4時まで)。有料。