新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、業務量が増加した京都市保健所。長時間の残業が常態化している(写真を一部加工しています)=2020年12月21日、中京区・市役所

新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、業務量が増加した京都市保健所。長時間の残業が常態化している(写真を一部加工しています)=2020年12月21日、中京区・市役所

 京都市で2020年度、時間外勤務(残業)が年間千時間を超えた職員が38人に上ったことが市への取材で分かった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う業務量の増加が原因で、最も多い職員は2千時間近くに達し、月平均でも国の「過労死ライン」(月100時間超または2カ月~半年で平均80時間超)をはるかに超える166時間となっていた。

 市によると、38人のうち19人は感染者の健康観察や疫学調査などを担う市保健所の職員。残業が1995時間で最多だった職員を含め、1500時間以上の職員が9人いた。残る19人は事業者支援を担当する産業観光局や行財政局などに所属している。
 
 近年の市職員の最多残業時間は、17年度が1258時間(千時間超は5人)、18年度が1206時間(同5人)、19年度が1218時間(同4人)だった。新型コロナの流行に見舞われた20年度は過去3年の最多時間を700時間以上も上回っている。
 
 保健所職員の月別の最多残業時間は多い順に昨年4月の230時間、8月の228時間、今年1月の213時間と続く。感染が拡大する第1~3波の到来に応じて残業時間も増える傾向が分かる。

 市人事部は「繁忙状況に応じて職員の態勢強化を図ってきたが、それでも長時間の残業が生じてしまい、職員には申し訳なく思っている。今後も必要な人員の確保に努める」としている。