大戸川ダムの建設予定地(大津市上田上大鳥居町)

大戸川ダムの建設予定地(大津市上田上大鳥居町)

 国土交通省近畿地方整備局は28日、淀川水系河川整備計画の変更案をまとめた。事業を凍結していた大戸川ダム(大津市)は、環境影響を回避・低減する調査を行った上で本体工事を実施するとした。京都や滋賀など関係6府県の知事に対し、変更案に意見を申し述べるよう同日付で通知した。


 同局は今年2月に整備計画の変更原案を作成し、住民や学識経験者から意見を募っていた。今回の変更案は、寄せられた意見を踏まえて修正を加えた最終案にあたる。


 変更原案に対しては、大戸川ダムの整備に賛成する意見が26件、否定的な意見が19件寄せられていた。「治水対策への反対はなかった」(同局)として、変更案では環境に配慮した整備を進めるとし、既存ダムの洪水調整機能強化や堤防強化などの記載を充実させることで、ダム整備以外の対策を求める意見に配慮したという。


 ダムだけに頼らず、地域全体で治水対策を向上させる「流域治水」の推進や、「淀川流域治水協議会」を通し、企業や住民を交えて防災・減災対策を議論していくことも盛り込んだ。


 同局は「各知事の意見を踏まえ、できるだけ早期に計画を決定したい」としている。