「デパート屋上の遊園地に行くのは特別な『ハレの日』でした。食堂でお子さまランチを食べて、戦隊ショーを見たのを今も覚えてます」。京都市山科区の黒川みのりさん(44)が「5歳ぐらいの時の思い出」と語る1970年代、京都市内のデパートには屋上遊園地がどこにでもあった。

 デパートに遊園地が造られ始めたのは50年代。「高島屋150年史」には、京都高島屋(下京区)が56年の改築で全館7階建てとなった際の売場構成に初めて「屋上プレイランド」が登場する。65年までには観覧車が登場し、大丸京都店(同区)にあった飛行塔と並ぶ人気施設となった。

 2003年3月の市民版連載記事「あのころ京のくらし」では、屋上遊園地の黎明(れいめい)期にあたる1954年、現在のヨドバシカメラ(下京区)が建つ場所にあった「丸物百貨店」の遊園地に行った人の手記を紹介。「汽車で綾部から京都まで連れてもらった。(中略)汽車で京都や大阪へ行った友だちは少なかった」との思い出とともにボート遊びに興じる