松原俊太郎さん

松原俊太郎さん

 「演劇界の芥川賞」といわれる第63回岸田国士戯曲賞(白水社主催)に12日、劇作家松原俊太郎さん(30)=京都市左京区=の「山山」が選ばれた。京都の劇団「地点」が昨年6月、神奈川芸術劇場で上演した作品。

 東日本大震災による原発事故をモチーフに、立ち入り禁止区域の家に家族が戻ると、ロボットと外国人労働者による除染が行われていて…という物語。選考委員の岡田利規氏は「圧倒的に強い言葉をたたみかけ、現実を演劇的に抽象化した」と評した。

 松原さんは熊本市出身で神戸大卒。4年前から京都で活動している。「素直にうれしい。3・11の出来事を、遠く離れていても公正に響くように言葉にしたかった」と語った。

 授賞式は4月23日。京都からは「ヨーロッパ企画」の上田誠さん(39)が2017年に受けて以来の受賞となる。