世界記憶遺産に登録された、自身のシベリア抑留体験画を前に、笑顔を見せる木内さん(2015年10月、京都府舞鶴市平・舞鶴引揚記念館)

世界記憶遺産に登録された、自身のシベリア抑留体験画を前に、笑顔を見せる木内さん(2015年10月、京都府舞鶴市平・舞鶴引揚記念館)

 国連教育科学文化機関(ユネスコ)の「世界の記憶」(世界記憶遺産)に登録されたシベリア抑留体験画を描いた木内信夫(きうち・のぶお)さんが4月24日午後2時半、老衰のため千葉県柏市の自宅で死去していたことが1日、分かった。97歳。東京都出身。葬儀・告別式は近親者だけで執り行った。喪主は長男正人(まさと)さん。

 木内さんは旧満洲で終戦を迎えた後、ウクライナなど旧ソ連の収容所に抑留され、1948年に舞鶴に帰還した。絵は帰国後に作画し、過酷な生活だけでなく、ドイツ人の捕虜や現地の人との交流も描き、40点が世界記憶遺産に登録されている。