緑豊かな京都市右京区に、静かにたたずむ宇多野ユースホステル(YH)。1960~70年代、全員参加のミーティングや飲酒禁止といった厳しい規則で縛られていたにも関わらず、若者に絶大な人気を誇っていた。

 開業から2年ほどたった61年5月1日の市民版は「連日超満員でうれしい悲鳴」との見出しで、ゴールデンウイークの盛況を報じた。予約は3月末時点で埋まり、「お断り」に職員が追われた。

 「ベッドの余裕があろうがなかろうがとにかく泊めてもらう。当方は旅行中なので返事は届かない」とのはがきを送りつけたり、YHに来て「『旅館へ泊まる予算がない』とダダをこね」たりする若者もいたようだ。68年度に職員となった…