認知症の高齢者への新型コロナウイルスワクチン接種について、厚生労働省は自治体などに対し、家族同意による接種を事実上認める通知を出した。家族の判断を本人の意思とみなしてきたインフルエンザ予防接種を例示しており、本人の意思確認が難しい場合でも接種がしやすくなった。

 予防接種を含む医療行為は原則、本人同意が欠かせない。ただ、意思表示の困難な入所者が多い施設や嘱託医からは、新型コロナもインフルと同様に、家族の判断による接種を国が容認するよう求める声が上がっていた。

 通知は4月23日付。国として新型コロナワクチン接種を推進することを示した上で、接種にあたっては「季節性インフルエンザ等の定期接種と同様」の意思確認を行うことと明記した。同日の衆院厚生労働委員会で、政府分科会の尾身茂会長は「なるべく接種した方が(本人にとって)いい。現実的に考えれば超法規的に家族や医師の判断で打つことに大きな問題はない」と述べた。

 ただ、