京都府南丹市美山町の北西部に位置し、由良川支流の棚野川沿いにある今宮区。集落センター近くの林道ゲートから約50分で今宮城跡に行き着く。案内人を務めてきた山﨑康春さん(75)は「道がきれいになって子どもも登れるようになった。軽いハイキングで登る人も多い」と話す。

 城跡は標高420メートル。時折休憩を挟み、ガイドに案内してもらいながら奥に進む。城跡に足を踏み入れ、入り口周辺の曲輪(くるわ)の奥に進むと、丘陵には深く切り落としたような堀切が多数残っている。土橋が設けられ、一度に多くの敵が攻め入ることのないよう厳重に防御されていたことがうかがえる。今は木々が並んでいるが当時は伐採して敵に備えていたのだろう。

 代々足利氏に仕えた下田家に生まれ、美山町の北西部に拠点を置いた武将・川勝光照が居城とした。光照は室町時代の13代将軍足利義輝に仕え、「西の鯖街道」の要所である静原地区の菅原神社周辺の市場を保護し、軍事支援の資金を確保するため城を築いた。臨済宗の菩薩寺として建立した光照寺には……