65歳以上の高齢者を対象とする新型コロナウイルスワクチン集団接種の予約が6日から京都府長岡京市と大山崎町で始まる。いつ接種を受けられるのか、予約はスムーズにできるのか-。8月末までに集団接種を終えるとしている長岡京市の現状をまとめた。

 「人数分のワクチンが入荷しても、7月末までに65歳以上の接種を終えるのは難しい」。菅義偉首相が高齢者向けのワクチン接種を7月末までに終える方針を示していることに対し、乙訓でのワクチン接種に医師側のとりまとめ役として協力する乙訓医師会の斉ノ内良平会長(65)は前倒しは困難と語る。

 長岡京市では65歳以上の高齢者約2万2600人に対し、集団接種1万500人、個別接種約1万人、施設入居者約1200人のワクチン接種を準備している。中小路健吾市長は「人数分のワクチンは、十分確保できる」と見通しを話す。

 ただし、接種会場に必要な医療スタッフの確保に限界がある。集団接種(向日市・長岡京市)では1会場に医師3人、看護師5人、薬剤師、受付などのスタッフを配置する。医療スタッフを午前と午後で交代させるため、乙訓地域では期間中に医師約400人、看護師約700人が必要になる。

 乙訓地域の集団接種に協力する医師は開業医を中心に80人。通常の診療をしながら月に2~3回、接種会場に入る見通しだ。斉ノ内会長は「休みを削って来てもらう状態。高齢者の接種が終わった後も基礎疾患のある方や若い世代への接種が予想される中で、これが精いっぱい」と話す。

 29日開始予定の個別接種については、乙訓地域で協力する診療所・病院は64。今月中旬に市の臨時広報で案内する予定だが、予約電話が殺到すると診療に支障を来すとして、医療機関名は市の広報やホームページでは非公表の方針だ。当日キャンセルなどで余ったワクチンをどう活用するかなど課題は多い。

 斉ノ内会長は「かかりつけ医として診ている人以外が多数、個別接種を受けに来ると現場がパンクする。持病がなく、かかりつけ医のいない人は集団接種を受けてほしい」とし、集団接種と個別接種のすみ分けがポイントになると話す。「接種をうまく進めるには、行政と医療機関、市民の三者の協力が欠かせない」と強調している。

 集団接種と個別接種で約2万人分の新型コロナウイルスワクチン接種を予定する長岡京市。集団接種と個別接種のすみ分けや予約の見通しについて、中小路健吾市長に聞いた。

-集団接種か個別接種かで迷っている人はどうしたらよいのか。

 「かかりつけ医のいる人は、かかりつけ医に個別接種について相談してほしい。持病もなく元気な方は集団接種を受けてほしい」

-コールセンターは10回線分しかないが、電話予約は大丈夫か。

 「予約開始から数日間は混雑が避けられないと思う。でもLINE予約は……