世界平和と被災地復興を願って護摩木を投じる森川宏映天台座主(13日午前11時9分、滋賀県大津市・延暦寺西塔)

世界平和と被災地復興を願って護摩木を投じる森川宏映天台座主(13日午前11時9分、滋賀県大津市・延暦寺西塔)

 世界平和や災害被災地の復興を願う法要「比叡の大護摩」が13日、天台宗総本山・延暦寺(大津市)で行われた。この1年間に寄せられた約15万本の護摩木が燃え盛る炎の中に次々と投じられ、参拝者らが祈りを込めて見守った。

 約30年前に開かれた「比叡山宗教サミット」の精神を引き継ぎ、世界平和を祈ろうと1990年に始まった。比叡山の西塔地区にある最澄(伝教大師)の像の前に直径約4メートルの大護摩壇を設け、根本中堂にともる「不滅の法灯」から採った火を用いて護摩を焚く。

 今年で30回の節目を迎える法要は6回に分けて行われ、比叡山の千日回峰行を達成した大行満大阿闍梨(あじゃり)たちが護摩木を壇に投入した。午前11時からは、森川宏映天台座主(93)が黙とうのあと「世界平和や人類和合を祈願する」といった内容の祭文を読み上げ、護摩木を火に入れた。「真言」が響くなか壇の回りを参拝者が囲み、炎に向かって手を合わせた。