穏やかな表情の「木造漆箔菩薩立像」など朝鮮半島の仏像や仏画を多数展示している(京都市北区・高麗美術館)

穏やかな表情の「木造漆箔菩薩立像」など朝鮮半島の仏像や仏画を多数展示している(京都市北区・高麗美術館)

 京都市北区の高麗美術館で、企画展「朝鮮の仏さま」が開かれている。穏やかな笑みをたたえた朝鮮半島の仏像や仏画を含め約60点を展示し、日本の仏教美術との違いなどを伝えている。

 朝鮮半島の仏教は大陸の影響が強く、仏像などは頭頂部の盛り上がりが特徴の一つ。そこから放たれる法力で周囲全ての人々を救う、大乗仏教本来の教えを表しているという。銅が希少だったため石造や鉄造の仏像が多く並ぶほか、「木造漆箔菩薩立像」は加工が難しい柳の一木をくりぬいて彫像。切れ長の目や平たい面相など朝鮮時代後期(18世紀頃)の作風で、温かみのある表情を浮かべている。

 仏画は「如来説法図」(朝鮮時代末期)のように阿弥陀仏を中心に弟子ら大勢が描かれる構図が特徴的といい、死者の生前の行いを調べる朝鮮半島独特の「直符使者」の絵図なども展示。同館の鄭喜斗(ていきと)代表理事は「朝鮮の仏教は威厳より親しみやすさが特徴。『崇儒抑仏』の時代でも、救われたい思いの庶民に寄り添った仏様の姿を見てほしい」と話す。

 8月17日まで。入館料が必要。水曜休館(8月11日は開館)。