木金曜にカフェの店主を務めるMAKOTOさん。「気軽に足を運んでもらえる場にしたい」と話す(南丹市園部町宮町・うずまきカフェ)

木金曜にカフェの店主を務めるMAKOTOさん。「気軽に足を運んでもらえる場にしたい」と話す(南丹市園部町宮町・うずまきカフェ)

 京都五花街の一つ、祇園甲部(京都市東山区)の芸妓だったジャズシンガーMAKOTOさんが、京都府南丹市園部町の町家で木金曜限定のカフェを開いている。厳選したコーヒーと和菓子を出すほか、今後は地元の人が見過ごしがちな南丹市の魅力や、祇園の楽屋話を語るイベントを計画。くつろぎながら楽しめる場をつくる。

 京都市出身。「真箏(まこと)」の名で芸に励む傍ら、歌手デビューも果たすなど幅広く活躍してきた。テレビの取材で訪れた際に触れたきれいな空気と人の明るさに引かれ、3年半前に南丹市日吉町に移住した。さまざまな人を巻き込んでまちづくりに取り組む「うずまきプロジェクト」の旗を振る園部町の1級建築士樋口浩之さん(47)から誘われ、同町宮町の町家を改修した同プロジェクトの拠点「うずまきカフェ」で4月上旬から店主を務めることになった。

 「おいでやす」。黒い梁(はり)と白壁が目を引く店内に京言葉が響く。ゆったりした空気感に加え、コーヒーと和菓子が看板だ。芸妓と歌手に打ち込む多忙な日々の中で「自分が自由になれた」のが喫茶のひとときだったことから、コーヒーには特にこだわった。園部町の福祉施設の利用者が選び抜いた質の高い豆のみを使う。元職人の地元男性が手掛ける季節感がにじむ京菓子も評判だ。

 客からの「ほんま、ここいいよね」という声にやりがいを感じる。MAKOTOさんにとっても、顔見知りが増えるきっかけになっているという。移住者だからこそ気付く南丹の良さを伝えるイベントや朗読劇の開催などを考える。

 「気軽に入って、ほっこりしてもらいたい。いろいろな試みをするのを見て『わたしも何かやってみようかな』という気持ちになってもらう場にもなれば、何よりうれしい」とほほえむ。営業は午後0時半~5時。