入管難民法見直し法案の廃案を訴える作家の中島京子さん(左から3人目)ら=6日、東京都内

入管難民法見直し法案の廃案を訴える作家の中島京子さん(左から3人目)ら=6日、東京都内

 国会で審議中の入管難民法の見直しについて、作家の中島京子さんや星野智幸さん、温又柔さんらが6日、東京都内の記者会見で廃案にするよう求めた。

 見直し法案は、難民申請中の外国人を送還しやすくするなどの内容で、中島さんらは「迫害を逃れて、帰るに帰れない人を死に追いやることになる」と訴えた。

 弁護士らでつくる「入管法改悪廃止を求める有志の会」の呼び掛けに応えて参加した。

 海外経験が豊富で、小説では異文化や言葉をテーマにすることが多い星野さんは「外国人は完全に管理したい、という出入国在留管理庁の思想の実現を目指している」と指摘。台湾出身の両親のもとで日本で育った温さんは「外国人が安心して暮らせる法改定なら理解できるが、外国人を追放しやすくすることには反対」と発言した。また、中島さんは「小説でいまの日本の家族を描くとき、外国人は当然の存在になっている」と話し、入管難民法見直しの方向性は現実に適合していないと厳しく指摘した。

 作家のいとうせいこうさんや東京工業大教授の中島岳志さんらも反対のメッセージを寄せた。

 入管難民法の見直し法案は、難民申請中は送還できないとする現行法を変え、同じ理由での申請は2回までにするなどが柱。難民申請中の外国人や支援者らに対する入管庁の管理権限を強める内容になっている。

 会見では名古屋出入国在留管理局の施設に収容中に体調不良で死亡したスリランカ人女性の遺族がオンラインで参加し真相の究明を訴えた。