移住、定住を希望する人向けの情報を載せた「東胡麻令和風土記」を手にする芦田さん(左端)ら=南丹市日吉町胡麻

移住、定住を希望する人向けの情報を載せた「東胡麻令和風土記」を手にする芦田さん(左端)ら=南丹市日吉町胡麻

 京都府南丹市日吉町の東胡麻区の住民が、地域への移住や定住を考える人たちに役立つ情報をまとめた冊子「東胡麻令和風土記~東胡麻の教科書~」を発刊した。買い物場所などの生活環境や京都市への通勤の実態、移住手続きの詳細など、東胡麻の良いところも不便なところもつまびらかにしつつ、地域への愛着を育んでもらう。

 東胡麻文化振興会が住民に聞き取りするなどして、1年がかりで完成させた。冊子は人口約220人で65歳以上が4割という地域の概要のほか、鉄道の状況、商店やカフェ、病院の位置、区費の額や支払い方法などを網羅している。

 通勤に関しては、鉄道で京都市の職場に通った60代男性の体験談を掲載。当初は雪などによる運休の多さに閉口したが、行きも帰りも座席に座れる利点があり、四季折々の車窓からの景色も良いとつづる。

 4年前に京都市から移住した夫婦は、物件探しやリフォームに関する手続きを詳述。移住希望者に参考となる情報を紹介している。

 地域の歴史遺産にも触れ、多数の曲輪(くるわ)など、貴重な遺構がある山城「東胡麻城」についても紙幅を割いた。

 A4判、90ページで、500部を作成。地域外で暮らす地元出身者らに見てもらい、UIターンに役立てる。同会の芦田俊孝会長(70)は「10年間、外にいた人でも、東胡麻の『今』がすぐに分かる内容になった。冊子を見て移住を考える人がいれば、東胡麻の案内もしたい」と話す。