人出が少ない5連休初日の二年坂周辺(5月1日午後0時37分、京都市東山区)

人出が少ない5連休初日の二年坂周辺(5月1日午後0時37分、京都市東山区)

 京都府などに発令されている新型コロナウイルスの緊急事態宣言は7日、期限が31日まで延長された。政府は「強力な対策を短期集中的に実施」(菅義偉首相)して感染拡大を抑え込む狙いだったが、府内では新規感染者が連日100人を超えるなど高止まりが続き、重症者も増えている。医療崩壊を防げるかどうかの正念場を迎えている。

 府内の7日の新規感染者は146人で、直近1週間平均は132・14人となった。宣言が発令された4月25日の同137・0人と比べると微減にとどまる。

 宣言後も10カ所以上でクラスター(感染者集団)が発生している。1日当たりの感染者は93人だった5月5日を除く全ての日で110人を超え、大型連休中の2日には過去2番目に多い164人が確認されている。新規感染者数が減少傾向に転じない原因に、感染力が強い変異株の影響が指摘されている。

 感染者の増加を受けて病床は逼迫(ひっぱく)しつつある。

 人工心肺装置「ECMO(エクモ)」や人工呼吸器が必要な患者が入る重症者用病床(38床確保)は6日時点で31床が埋まり、使用率は81・6%となった。重症化のスピードが速く比較的若い人にも及び、年末年始の感染「第3波」を大きく上回った。新型コロナ以外の医療に影響が生じるとされる目安の38床が間近に迫り、医療体制の危機が懸念される。

 459床を確保する「すぐに使用できる病床」の使用率も65・4%となって高い水準で推移している。

 宣言から2週間近くになるが、西脇隆俊知事が「非常に厳しい措置」と評した飲食店に対する休業要請などの対策も現在のところは目立った結果が出ていない。京都駅や行楽地の人出は緊急事態宣言の発令前より減少したものの初めて宣言が出た昨年春より増え、人の流れを抑える効果は限定的だった。

 変異株が猛威を振るい、府民・事業者に自粛疲れが広がる中、今後の対策が問われる。この日の記者会見で西脇知事は「効果が出るまでもう少し時間がかかると思っている。ウイルスは人を介してしか感染しないので、(府民や事業者の)取り組みの積み重ねによって感染者は減っていく」と述べ、「非常に大きな負担をかけているが、理解と協力をお願いしたい」と改めて訴えた。